自己紹介
私はがん検診の施設に勤務する医師で、画像診断を担当しています。特にPETを専門(核医学専門医、PET認定医を取得)としておりますので、PETがん検診を中心に投稿していきます。
PET検査とは
PET検査は核医学検査の一種でpositron emission tomographyの略称です。和訳すれば陽電子放出断層撮影となります。皆さん馴染みのあるレントゲン検査、CT検査は放射線を体外から当ててその影から画像にしたものになりますが、PET検査を始め核医学検査というのは、放射線を出す薬をまず患者・検診者に投与し、作用したり代謝したり何かしらの理由で目的の臓器、病変に集まり、そこから放出される放射線をPET装置がキャッチすることで画像にしています。PETと同時にCTを撮像する場合、PET/CT検査と呼びます。がんに集まりやすいFDGという糖分に似ている薬を投与しますので、正確にはFDG-PET/CT検査となります。しかし現在日本ではほとんどがこの検査ですからPET検査と略して使われています。
今後、PET検査の得手不得手や有用性について、がん検診の意義、被爆について、アミロイドPET、PSMAなど順次投稿を考えています。