悪質な医療機関の見極め方

医者をやっていると、悪質だなぁと思うクリニックを見かけることがあります。

特に私の場合には癌の画像診断を専門としておりますので、癌の治療に関して悪質なクリニックを見かけることが多いです。

個人情報もありますので敢えて正確には書きませんが、ある患者さんは大学病院での標準治療(抗癌剤)を断り、自身の判断で癌治療のクリニックへ相談に行きました。そこでは、「断食すれば癌が治る」「癌になりやすい低体温だから癌が治らない、体温を37.5度以上にすればいい」とアドバイスされ、実行した結果、ご本人は元気になったというのです。そしてそのことを元の主治医の大学病院へ戻り検査を受けたところ、むしろ増悪しておりそう説明されたことに納得できず、私のクリニックへ治療効果を判断したいと隠れて検査を受けに来ました。

私はそういう背景を知らず、「これはもう全身に転移した、どこが原発巣がわからない末期の状態だな」と思い、そのことを患者さんに説明しました。しかし、患者さんは聞く耳を持たず、「あの有名な先生が体温上げれば治るといった。まだ足りないのかもしれない。断食療法してからすごく体調が良い。悪くなっているはずがない。あなたも大学病院の先生と同じ意見なんですね。」と激怒され、去ってしまいました。もう3年ほど経ちますが再受診もなく生死の確認もとれません。

以下に悪質なクリニックに共通することを挙げていきますので参考にして下さい。

まずは広告についてですが、治療効果を必要以上に宣伝するのは禁止されています。大学病院のHPなどご覧下さい。手術実績は記載しても、どれだけ救えたかなどの自画自賛はないはずです。禁止されているからです。それは、日本国内ではどこでも標準的な治療を受ければ差がなく効果が得られるはずだからです。

同じく、広告で他院と比較も禁止されています。ここでしか行っていない治療法なども違法な広告です。上記と同じ理由です。


白衣を着て講演会をすると医者と思ってしまうでしょうが、我々医者は学会、講演会などでは白衣を着ません。白衣は院内でしか来ません。外で着たら不潔になるからです。白衣を着た医者が講演をしていたらどうか疑って下さい。確実な方法は医籍登録です。厚労省のHPにあります。医籍登録検索で医師名を入れるだけです。もちろん私も周りの医師も全てヒットします。例外は研究に没頭し、全く臨床をされていない場合には医籍登録の更新を忘れ検索されないことがありますが、悪質なクリニックはむしろ診療業務をしているわけですから医籍登録をしないとは考えにくいです。

医師免許があっても保険医登録抹消されている可能性も疑って下さい。保険医というのは国が認めた保険診療が出来るということです。悪質な診療をしていれば保険医登録が抹消され、保険診療が出来なくなり、自由診療のみとなります。このため標準治療ではなく、国が管理出来ない怪しげな治療法などを商売にしています。


理事長という肩書で暗躍されている悪質な自称医者もいます。実は理事長は医者とは限らないです。数年おきにクリニックを新設し、理事長、院長という肩書を増やしている場合があります。むしろ怪しいと思って下さい。

この記事締めとして、最近私が感心した、激しく同意したyoutubeのチャンネルを紹介します。下に貼りましたので是非ご覧下さい。

詐欺クリニックにがんの専門医が潜入したらとんでもないことになった。 – YouTube

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